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株主優待券で旅行も?企業側も力を入れるワケ

近年、メディアなどでも良く取り上げられているのが株主優待ですが、名前は聞いたことがあるけど良く分からないという方も多いのではないでしょうか。
そもそも、株主優待とは上場している企業が配当金とは別に、年に1回から4回の頻度で株主に対して自社の製品や金券、優待券などをプレゼントするサービスになります。
簡単に言ってしまえば、日頃から企業に対して資金を融資してくれている株主に対するお礼といったところでしょう。

実際に株主優待を受けるには、その条件は企業によって異なりますが、近年は長期保有をしてもらう為に3年間の保有をしている株主に対して、優待サービスを開始したり、優遇内容を充実させたりしています。
では、株主優待は株主にとっては、様々な製品がもらえたり、優待券や中には旅行券がもらえる場合もありお得なことは分かりますが、企業側が力を入れる理由というのは何なのでしょうか。

企業が株主優待に力を入れる3つの理由

新規株主参入のため
まず、1つ目は安定した株主作りになります。
元々、日本企業は銀行が安定した株主を確保する為に、取引企業の株を保有していました。
しかし、1990年代前半のバブル崩壊で株価が暴落してしまい、自社にも大きなダメージを与える結果となり、取引先の株も手放すことになります。
このように企業間同士での持ち合いが解消されていったのですが、それと同時に、その受け皿として個人の投資家に安定した長期の株主になってもらえるようにと流れが変わってきました。
株主増加のため
2つ目は株主の数を増加させる目的があります。
東証1部に上場している企業になってくると、その状態を維持する為には株主が約2,000人以上の株主が必要となってきます。
また、東証マザーズから東証1部にステップアップする為にも2,200人以上の株主を確保する必要がありますので、その為には株主に対して融資してもらえば何かしらのメリットを付ける必要があります。
それが株主優待で、旅行会社であれば旅行券、映画に関係している企業であれば映画のチケット、航空会社であれば航空券といったように、それぞれの企業が自社の特長を活かした株主優待をサービスとして行っています。
株価安定のため
3つ目の理由としては、株価の安定を図る目的で株主優待サービスを活用しています。
今現在日本では、4割から5割は外国人投資家が目先の利益を得る目的で株の売買を行っています。
ところが頻繁に売買が行われてしまうと、株価の価格変動も大きくなってしまいますので、自社の株価が中々安定しなくなってしまいます。
その株価の安定をさせる為には、長期的な保有をしてくれる投資家を確保する必要があり、その長期的な保有をしてくれる投資家の確保を目的として株主優待を行っています。
実際に株主優待サービスを行っている企業は株価の下支えが行われていますので、そうでない企業よりも株価が安定していて下がりにくい特徴があります。
また株価が安定している企業の株であれば、これから新たに投資を使用と考えている投資家にとっても安心で人気がある銘柄となりますので、相乗効果でさらに長期的な保有をしてくれる投資家の確保につながります。

株主優待の特典

このように株主にとっては大きなメリットのある株主優待ですが、企業側にとっても長期的な保有をしてくれる株主の確保や、株価の安定など様々なメリットがある株主優待にはどのようなサービスを行っているのでしょうか。
個人投資家の間で特に人気が高いのが食品でカゴメや日清食品ホールディングス、日本ハムなどは自社製品である食品を提供している為、非常に人気となっています。
他にも様々なサービスがあり、例えば旅行関連の銘柄や航空会社であれば旅行券はもちろんのこと、宿泊や飛行機、電車、レンタカーの割引券などがもらえる優待があります。
中には豪華客船旅行ツアーの優待券を提供している企業もありますので、旅行が好きな方には嬉しいサービスが多いのが旅行関連銘柄になります。

  • 自社製品(食品やグッズ)
  • 旅行券
  • 宿泊割引券
  • レンタカー割引券
  • ツアー優待券

まだまだ株主優待を行っている企業は少ないですが、それでも年々導入する企業が増加していますので、これからも株主優待を導入する企業は増えていくでしょう。
これほど豪華なサービスを提供してまで、株主優待をするメリットが企業側にもあるという事ですので、投資家と企業側の双方にとって得をできる非常に良いサービスであると言えるでしょう。

株主優待で生活!若い世代にも人気の「桐谷さん」

家計簿 株主優待は株を保有しているからこそ受けることのできるサービスですが、株と聞くとギャンブルといったイメージを抱かれるかもしれません。
しかし、最近では株主優待などのサービスだけで生活を送っている桐谷さんが話題となっていて、投資に興味の薄かった若い世代にも投資や株主優待に興味を持つ方が増えています。
優待券などのサービスだけで生活を送っているとして話題の桐谷さんですが、最初は深夜のバラエティー番組にて洋服や食事、生活雑貨など全ての生活に必要なものを株主優待だけで生活をしているとして取り上げられました。
テレビで取り上げられると、すぐに注目が集まり、他のバラエティー番組でも取り上げられるようになり、株に興味のなかった若い世代にも知られる有名人になりました。

かつては将棋のプロ棋士「桐谷さん」

そんな桐谷さんですが、何も始めから優待券などで生活を送っていたわけではないようで、株取引を開始したのは30年以上も前ですが、当時はプロ棋士として活躍をしていました。
そしてプロ棋士として活躍している中で、東京証券協和会の将棋部で指導をした事をきっかけに株式投資を行うようになりました。

桐谷さんは当時阿佐ヶ谷に住んでいたのですが、商店街に営業所長の方が将棋ファンの証券会社があり、頻繁に遊びに行く中で近くに置いてあった雑誌に安い銘柄があり、25万円分を購入する事にしたそうです。
すると、1か月程度経過すると25万円で購入した株が30万円に値上がりしていて、約5万円の利益となり、将棋部員の間でも「桐谷さんが株を始めた」という事が広まり、付き合いも兼ねて株式投資を開始しました。

投資家へ転向の「桐谷さん」

その後はプロ棋士と兼業で株式投資を行い、次第にプロ棋士としての収入よりも株式による利益の方が大きくなっていきました。
そして、2005年には資産が3億円を超えていた桐谷さんは、翌々年の春にプロ棋士を引退して株だけで生活を行うようになりました。

しかし、その後に手を出した信用取引の最中のサブプライムローンによって株価が一気に下がり、2008年には桐谷さんの資産は1億3,000万円にまで減っていました。
その後も幾度となく失敗を繰り返してしまった桐谷さんは、最終的に資産が5,000万円まで減ってしまいました。
手元には現金も無くなってしまったので、価格が下がった株であっても売らなければ生活ができない状況にまで陥ってしまいました。

株主優待生活スタートの「桐谷さん」

普通の生活を送るのも苦しい状況に陥った桐谷さんを救ったのが株主優待で、元本割れした株を売りたくないという想いから優待券などの生活をスタートさせたと言います。
現在では株主優待による生活必需品の恩恵や配当金、デイトレードでの利益によって生活が安定しているとのことです。
そんな桐谷さんが注目しているのは利回りの良い企業で、インターネットで情報収集をして株価が下がる事で相対的に優待利回りが上がった株を見逃さないようにしています。
その他にも映画館を運営している企業は、経営が苦しい時でも存続できた理由が映画ファンが優待券でもらえる映画チケットの為に株を手放さなかったことにあるそうです。

株主優待は株式投資の参考になると「桐谷さん」は言う

このように、優待券などを提供している企業であれば、常に安定した株価を維持していきますので、初めて投資を行う方にとっては優待券が受け取れるだけではなく、安定した銘柄を選べるポイントにもなります。
航空会社などの場合には、旅行が好きな方には人気の銘柄となっています。
航空会社であれば飛行機好きなどのファンも集まりますし、仕事などで頻繁に使うという方など幅広い方に指示されていますので、航空会社も安定感のある銘柄となっています。

重要なのは銘柄選びですが、優遇が良くても高配当がないような企業や、頻繁に優遇内容を変更している企業などは、その場しのぎで優待を行って株主を集めようとしているかでの可能性があるので、注意した方が良いでしょう。
そんな株主優待での生活は、深夜に優待特典の応募はがきを出しに郵便局に行ったり、レストランで使い切れなかった金額分はお弁当にしてもらい、元旦に食べたりもするそうです。
それでも充実した生活であると桐谷さんは語っています。
株の運用をプロにまかせて投資信託をしていた場合でも見切りを付けた方が良い時もあります。(→投資信託の解約について
単純に株で利益を上げることは非常に難しいですが、優待券などで楽しく生活をして利回りを稼ぐといった桐谷さんの生き方は、安定志向が強まっている現代人にとっても魅力的で、参考になる生き方なのかもしれません。

人気の株主優待ランキングで銘柄を決める利点

銘柄に迷う女性 株式投資に興味を持つ年配の世代だけではなく、メディアで話題の桐谷さんの影響により、若い世代であっても興味を持つ方が多い株主優待ですが、中々初めての方が数ある銘柄の中から選ぶことは難しいです。
そんなときは、株主優待おすすめ銘柄を教えてくれる株主優待の人気ランキングを参考にして人気の銘柄から選ぶと良いでしょう。
では何故、人気ランキングから選ぶと良いのでしょうか。

株の銘柄を選ぶのは難しい

まず株を買うという事は、元本割れをしてしまう恐れがありますので、いくら魅力的な優待だったとしても、気軽に買う事はできません。
株は価格変動によるリスクもある為、優待の内容や配当だけに気を取られていると大きな損失になる恐れがあります。
だからと言って、素人が今後の価格変動の予測も行いながら、自分の求めている優待を行っている企業を探すのは難しいです。

人気ランキングを活用しよう

しかし、人気ランキングで上位に入っている銘柄であれば、それだけ多くの方が長期的に保有をしている証になりますので、株価も下がりにくく安定した株価で推移していきます。
つまり、人気ランキングから購入する株を選べば、元本割れするリスクを簡単に低くすることができますし、さらには人気ランキングで上位という事は優待も魅力的である可能性が高いです。
その人気ランキングで上位となっている企業の中から、自分が求めている優待を行っている企業を探していくのが初心者にとっては簡単でしょう。

航空会社を選ぶとき

例えば旅行が好きな方であれば人気ランキングで上位となっている航空会社から選ぶと良いでしょう。
航空会社で優待がある航空会社と言えば「日本航空」や「ANAホールディングス」「スターフライヤー」の3社になります。
もちろん人気ランキングで上位というだけで購入するのではなく、他にも重要なポイントがあり、単元株数といわれる最小取引株数にも注目しなければなりません。

先ほどご紹介した航空会社3社であれば「日本航空」が100株、「ANAホールディングス」が1,000株、「スターフライヤー」が100株となっていて、それに加えて一株当たりの価格も重要になります。
ですので、例えば「日本航空」の株価が2,989円で「ANAホールディングス」が275円だった場合には、最小投資額は「日本航空」が約30万円、「ANAホールディングス」が約28万円は必要になります。
航空会社の優待を得る為には最低でも30万円程度の資金は必要で、さらには投資は余裕資金で行うのが基本となりますので、それも考えると30万円以上の資金は必要になります。
とは言っても、航空会社の株は人気ランキングで上位にランクインしている企業ですので、価格推移も安定していて、旅行好きには最適な株になります。

映画の関連銘柄を選ぶとき

他にも映画が好きな方の場合には、映画関連銘柄から選ぶと良いですが、映画関連銘柄の優待で多いのは、やはり映画チケットになります。
通常の映画チケットは大人1人で1,800円となっていますが、優待券を使えば、1人800円で映画を鑑賞することができる割引券が年間で4枚ももらうことができたり、中には割引券ではなく招待券がもらえる銘柄もあります。

簡単に探せるというメリット

通常であれば株主優待の内容を知ろうと思うと、各企業のホームページなどで確認をしなければなりませんが、人気ランキングを参考にすれば一度に色々な企業の優待を確認することができます。
また、先ほどのように旅行好きであれば、株主優待に旅行をいう言葉を含めて検索をすれば、旅行関連銘柄だけの人気ランキングを見ることができます。
映画が好きな方であれば、株主優待に映画という言葉を含めれば映画関連銘柄の人気ランキングを見ることができます。

このように数多い株の銘柄の中から、自分好みの優待を提供している企業を簡単に探すことができます。
さらには、その人気ランキングにランクインしている企業は株価の安定感もありますので、様々な点において株主優待の人気ランキングから銘柄を決めることは利点があると言えるでしょう。